剪定の天敵
ここ最近で一気に気温が下がり、秋を通り越して冬のような気候になってきましたね。
年末に向けて、水戸市内でも庭木の剪定をご依頼していただくことが増えてきました。
つい先日も水戸市で錦木の剪定をしていたのですが、急に手の甲に激痛が走りました。
ハチがいないことは確認してから作業に入ったので、何が起きたのかよくわからないまま、葉の裏をよく見てみると…
いました、大量のイラガ。
色もきれいで、とげとげのかわいらしい姿をしていますが、これが剪定の天敵です。
別名「デンキムシ」や「イタイイタイムシ」と呼ばれるほど、刺されるとかなりの痛みを感じます。
痛みは長引いたりせず、すぐに治りましたが、人によっては腫れたりもするそうです。
剪定をしていてイラガに刺されたら、まずは水で患部を洗い流しましょう。
毒があるのはトゲなので、すぐに取り除く必要があります。
流水で取れなかった場合は、ガムテープなどを使うといいでしょう。
それでも痛みやかゆみが出る場合があるので、保冷剤などで冷やすと症状がやわらぎます。
あまりにも腫れがひどい、数日経ってもかゆみがある場合などは、皮膚科で診てもらいましょう。
今回は錦木についていましたが、他にもモミジやカキ、サクラなど多くの樹木につきます。
放っておくと葉を食べられるだけでなく、繭になって成虫になり、同じ木に卵を産みつけて翌年には大量発生…なんてことにもなりかねません。
剪定時にイラガを見つけたら、すぐに駆除するようにしましょう。
素手はもちろん、手袋の上からでもトゲに刺されると痛いので、葉ごと取るか、割り箸などでつまんで取るのがおすすめです。
高木で手が届かない、大量にいて駆除が追いつかないという場合には薬を噴霧します。
有機リン系殺虫剤が有効で、噴霧後しばらくすると、ポトリポトリと落ちてきます。
イラガは死骸でも毒を持っているため、落ちてからも油断してはいけません。
直接触らないように気をつけましょう。