枯れ野原にクロッカス 枯れ心に花
最近 ウクライナの状況をニュースで見かけるたびに
とても不安な気持ちになります。
コロナのパンデミックが、オミクロンの感染者数が少しづつ減ってきて、
もしかしたらこれで収束を迎えるのか、と
ほのかに希望を見出し始めたところに、このウクライナの緊張状態。
ストレスフルなニュースが続きますが、
こればかりは 僕一人ではどうにもならない。
ひたすら耐え凌ぐばかりな毎日ですが、
梅の花も開花し始めて 少し春の足音が聞こえてくるかと思えば
昨日、ここ茨城県水戸市でも雪が降り数センチの積雪。
ちょっと気分が晴れない1日でしたが、
今日はやや晴れ間もあり、ほんの少し救われた様な気持ちでした。
何故でしょう、若い頃はこれほど天候に気持ちや体調が左右されることはなかった様に思いますが
最近、心も身体も天候に左右されることが多くなった様に思います。
そんな中 昨日の日曜日に近所をお散歩していたら、
枯れ野原にクロッカスの花が咲き始めていました。
この花、何より一番先に咲く球根の花。
枯れ草に覆われた地面から、
鮮やかな紫の花が顔を出しているのが可愛らしくて
しばらく眺めてしまいました。
「もう少しだ。もう少し辛抱すれば春なんだから。」
ミモザや、梅の花、そしてクロッカスと
このところ、花に心が救われることがとても多い。
こんなご時世だからこそ、心に潤いが必要だと思う。
以前東日本大震災の時も、
花屋をしている友人がこう言っていた
『食料とか衣類とか、生活必需品を届けることは勿論大事だと思うけど、こんな中だからこそ、心に希望がが必要なんだと思う。花なんて無くたって生きていけるんだけど、やっぱり希望を持てるからこそ、前に進もうと思えるんじゃないかなあってね。だから花なんて無意味で、無駄だと言う人も多いけど、俺はそう思わないんだ。この花で少し明るい気持ちになってくれたらなあって思うんだよね。』
その当時の僕は
「あいつも花屋だし花を売らなきゃ生活が成り立たないわけだから、ああ言うのもわかるけど、被災地の人達は花どころじゃなないよ。。。」って思った。
でも、今の僕は全くそうは思わない。
あの時、花屋の友人が言っていたことが、
身をもってわかる様な気がする。
そう。こんな時代だからこそ、心に少し癒しや励ましが欲しい。
希望を持って生きていきたい。
そんな時に、一番身近で、前向きな気持ちと
生きるエネルギーをくれるのは、やっぱり自然だと思う。
花や木々だと思う。
お客様たちの日々の暮らしの中で、
ほんのひと時でも、庭の木々に心を癒されたり
前向きな気持ちになってくれたら、僕もとっても嬉しい。
だから、これからも僕は
そのためのお手伝いと続けていきたいと思う。
人と、庭、自然と関わっていきたいと思うのだ。
最近、ミモザや、梅の花に心が救われ、
今回もまた、枯れ色の野原に鮮やかな色を添えるクロッカスに、
また励まされた僕だった。