庭のある暮らし 〜ミモザが知らせる春の足音〜
早いもので、今日から2月に入りましたね。
ここ茨城県水戸では、相変わらず寒さの厳しい日々ですが、
今日あたりから3日間ほど、最高気温はやっと2桁になる予報です。
このところ、玄関を出る瞬間の寒さに身構えてばかりで、
気がつかなかっただけなのか、それとも、ほんの少しだけ寒さが緩んだからなのか、
今日、玄関の戸を開けて外に出た瞬間、
思わず独り言を言ってしまいました。
「あれ…?何の匂いだ…? 春の匂いがする。」
それは、土の匂いでした。
何だか、とても久しぶりに感じた匂いに思えました。
毎日のように土に触れているのに、
こんな風に土の匂いに春を感じられるのが嬉かった。
春が近づくと一番最初に感じるのがこの匂いだ。
寒さが少し緩んで、土が動き出したかのような、
独特の匂いと、「気」とでも言うのだろうか、
そんなものを感じる。
あの匂いは、その時と同じ匂いだ。
「まだまだ寒いけど、春が近づいているんだなあ。」
そんなことを一人で呟き、
今日も作業に向かうために車を走らせていると
遠くに黄色い花が咲いているのが見えた。
それは、ミモザだった。
正確な花の名前は「銀葉アカシア(ギンヨウアカシア)」
春まだ浅い頃に咲きだす花だ。
最近庭木として人気があると聞いた事があるけれど、
ここ水戸市では、まだなかなか見かけることの少ない花。
思わず近くに車を停めて、近くに行ってみました。
見事に晴れた青い空に黄色いろの小さな花が沢山沢山光って、
その香りが、土や枯れ草の匂いと一緒に、
僕の方に流れてくる。
「忘れてたよ。こんな幸福感…。」
頭の中でそんなことを呟きながら
少しだけ立ち止まって、黄色い花を眺めていた。
朝起きて、窓を開けたら、まだ冷たい空気に混じって、
ミモザの香りが部屋に流れてくる…
いいなあぁ〜、そんな暮らし!(笑)。
写真を一枚だけ撮らせていただいて
再び車に乗り込んだ。
「よし、今日も頑張ろう!」
ミモザに元気をもらった。
やっぱり、木には、植物には、自然には
そんなエネルギーが溢れている。
そんなエネルギーを身近に受けながら、生き、暮らすとは、
何と恵まれて、何と幸せなことだろう。
やっぱり、暮らしには、庭が必要だと思う。
「必ず、必ず 春がくる。
どんなに厳しい冬でも必ず明けて、春がくる。」