刈り込み剪定の現実 〜刈り込み剪定から透かし剪定へ 茨城県水戸市Y様〜
今日の茨城県水戸市は
秋晴れの穏やかな1日でした。
ホームページを見てご依頼くださった
茨城県水戸市のY様より 剪定のご依頼があり
今日はY様のお庭のツツジの剪定。
剪定時期は花が終わった頃 6月が適期で、
今剪定してしまうと、花芽を摘んでしまうことになるので
春に花が少なくなってしまうことをご説明しました。
「それでも やっぱりお願いします」
とのことで、剪定をしてまいりました。
このツツジ、植えられてから50年近く経つツツジだとか。
でも、今ままで一度も透かし剪定をすることなく、
いつも刈り込み剪定を続けてきたそうです。
でも、まん丸に刈り込まれた風情があまりお好きではないとのことでしたので、
今回は透かし剪定を施しました。
そこで今回は、刈り込みを続けていると
葉がびっしりと表面を覆おって、中側に日光が差し込まないため、
中側は枯れ枝だらけ、そして、
枝を整えることなく表面を刈り続けると、
恐ろしいことになってしまうのです…。
上の写真は施工前のF様の庭の刈り込み剪定を続けてきたツツジ。
なるほど、びっしりと葉がつていますが、
一見そんなにそんなに酷くなさそうですね。
それでは、表面をびっしりと覆った葉の中身は。。。
おお〜っ!!これは酷い。。。
そうなのです。刈り込みを施され続けた木は、
大体いつもこんな感じです。
これでは 風通しも悪くなり 病気も発生しやすくなり、
木は弱ってしまいますね。
この中側の枝や幹を選び、引き抜いていく作業。
それが透かし剪定です。
枯れた幹全て、この細かい枯れ枝も全て取り除きます。
これは本当に手間も時間もかかりますが、
でも、そうすることによって、
この庭木本来の姿が見えてきます。
この様な枝や、幹を取り除く訳ですから、
無論、最初は数多くのゴミが出てしまうのは 一目瞭然ですね。
でも、次回からは、不必要に伸びた枝を 剪定して行くだけ。
そしてだんだんと年数が重なるごとに
頻繁に剪定する必要がなくなります。
つまり初回はコストがかかりますが、 逆に長い目で見ると、
とても経済的。 見た目にも、刈り込み剪定では絶対に出ない、
とても優しい繊細な木姿になります。
それらが透かし剪定の最大の魅力です。
私たちK齊藤造園では、 こうして透かし剪定をメインに、
お客様の庭木が持つ、本来の自然な姿を再現いたします。