雑木の庭 〜これからの時代の庭づくり〜
最近、全国的にとても人気の雑木の庭。
今回は その雑木の庭について少しお話ししようと思います。
『木を植えると、素敵だけどメンテナンスが大変そう…』
『除草作業や落ち葉も出て大変そう…』
そんな理由で、ここ茨城県水戸市周辺の住宅街では、
コンクリートで固めてしまい、せっかくのご自宅の庭が、
味気ないものになっていることが多い様に思います。
でも、全国的な傾向としては、実は逆に、庭に木を植える傾向が強くなってきているのです。
何故ならそれは、雑木の庭は、人の心にも暮らしにも優しい、
また、これからの時代にとても適した、
とても合理的な庭だからです。
雑木の庭、それは中木、低木 下草、それらをバランス良く植栽して、一つの植物体系、つまり庭に小さな森を作るのです。
すると、春から夏には葉をつけ日光を遮り、雑草の育成が抑えられ、秋冬の落ち葉が地面を覆ってグランドカバーの役割を担い、
翌年の春に雑草の発芽を抑えてくれるだけでなく、
落ち葉は腐葉土となり庭木の栄養となります。
また、雑木の庭の大きな利点として、
普段のメンテナンスが大きく軽減されるだけでなく、
数年に一度、ナチュラルな美しい樹形を保つために
軽く透かし剪定を施す程度なので、
メンテナンスコストが大きく抑えられるのです。
そしてその、風にそよぐ様な優しいナチュラルな佇まいは、
隣接する建物のスタイル(和洋問わず)を選ばず自然に馴染んでくれること、また、最近の地球温暖化の対策として、 ある程度の数の落葉樹をお庭に植えることで、 春と秋は、新緑や紅葉で人の目を楽しませ、 夏は強い日差しを遮り、冬には葉を落とすことで、 日の光が屋内まで差し込み、暖かく過ごすことが可能になることなど、私たちの暮らしを優しく守り、助けてくれます。
『庭に木や花を植える=手入れが大変』と、
単純にそう思われがちですが、本当はむしろその逆で、
植物は人の味方なのです。
私たちSK齊藤造園では、
これからの時代に最も相応しい、
「雑木の庭」をお勧めしています。
人にも、自然にも、そして地球にも優しい、
雑木の庭は、これからの時代に向けて、
地球を守るための答えの一つです。